先日、京都伊勢丹で開催中の「サロンデュショコラ2021」に足を運んで来ました。^^
「サロンデュショコラ」は、1995年にパリで始まった世界最大級のショコラの展示見本市。
本場のパリでは前夜祭が行われ会期中にはファションショーやコンサートが催されたりするほどの一大イベントで、
有名ショコラティエ自身が会場にブースを構えサインをしたり写真撮影をしてくれたりと、普段めったにお目にかかる事が出来ないショコラティエを間近で目にする貴重な機会でもあるんですね。
そんな「サロンデュショコラ」の存在を知ったのは数年前。
それまでは全く知らなかったのですが、名だたるショコラティエたちの作品が集まる「サロンデュショコラ」が私の地元京都が開催場所であることを知り、いつか行きたいなぁ~と思っていました。
そして今年2021年に初めて「サロンデュショコラ」に行ってきました!
その様子と、私が購入したマレーンクーチャンス/TOUCANのレビューに関してまとめています。
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サロンデュショコラ2021/マレーンクーチャンス
私は会場で少しずついろんなショコラを購入したのですが、店員さんの接客が気さくでとてもわかりやすく食べてみたくなり、予期せず購入に至ったのがベルギーのショコラティエ、マレーンクーチャンスのショコラ「TOUCAN」。
マレーンクーチャンスのブースはこちら。
マレーンクーチャンス氏について少し紹介すると、中学には進まず13歳でショコラティを目指し、自身の時間の全てをショコラに捧げます。
2007年、2015年にワールドチョコレートマスターズのベルギーチャンピオンに輝き、ベルギー代表に選出。世界大会では3位という成績を修めています。
そしてチョコレート大国ベルギーというイメージを覆すような斬新なデザインのショコラを発表していて、ショコラにエアーブラシを施したのは彼が初めて。
「マレーン自身が全てのショコラひとつひとつにエアーブラシで色彩を施していて、ショコラの中にフルーツの香りを閉じ込める事を得意としているんですよ~。」と店員さんがおっしゃっていました。
定番ショコラのハイビスカスが施されいるショコラが個人的好きだと店員さんがおっしゃってたのでそれもすごく気になったのですが、
この「TOUCAN」がそのインパクトあるヴィジュアルに反して中身は全てホワイトチョコベースだと聞いて、ホワイトチョコ好きな私は俄然こちらが気になったんですよね。
ホワイトチョコがメインで扱われているショコラってめったに無いんですよね。なので、なんだかご縁も感じてこちらの「TOUCAN」を思い切って購入してみました。
TOUCAN
私が購入したこの「TOUCAN」初めて目にした時は”爪”を表現した奇抜なショコラだなぁと思っていたのですが、本当は”爪”じゃなくて”くちばし”だったんです。^^‘
そして、「TOUCAN」って、オオハシ科という鳥の種類の名称だったんです。
マレーンの今年限定のショコラのテーマが「熱帯雨林」で、どのショコラにも動物や植物が大胆にあしらわれているんですよね。
ちなみにくちばしの形をしたショコラの裏側はこんな風に平になっています。(円錐状の形でボリュームがありそう!と思っていたのでちょっと残念。^^‘)
マレーンクーチャンスの「TOUCAN」を購入しようと思ったのは、ホワイトチョコベースであることともうひとつ大きな決め手になったのが、
ショコラ検定だったか、チョコレートソムリエだったか忘れてしまったのですが、その資格を持ってらっしゃる店員さんが作成されたというフレバ―ド表が魅力だったんです。
その表というのがこちら↓
マレーンのショコラに閉じ込められている香りや味を
①食べる前
②食べた瞬間
③口の中で溶けた時
④後味
がそれぞれどんな香りやテイストが展開されていくのか、まるで香水のように丁寧に解説してくれているんですよ~。
めちゃくちゃ良くないですか!
文字で解説してくださっているので、ひとつひとつ味わうことが出来るのがすごく魅力的だなぁ~と思って、撮影させて頂きました!
決してお安くないショコラ、ポイポイ頂くわけには行きませんよね。
TOUCANを食べた感想は?
ここからは「TOUCAN」の6種類に関して、店頭で撮影させて頂いたフレバ―表を参考に味わいながら、頂いた感想をレポして行きたいと思います!
ちなみに私も今回初めて知ったのですが、この時期ボンボンとかボンボンショコラという単語をよく耳にすると思うのですが、
このボンボンショコラの定義は、”ひとくちで食べられるサイズのショコラ”という意味なんだそうです。
一口で食べることを前提に計算されてショコラが作られているので、舌の上にのせて必ず一口で食べるようにマレーンも言っています!と店員さんが教えてくれました。
一口で食べるなんてもったいない・・という気持ちはすごくわかります!ともおっしゃてました。
ということなので、ショコラのハーモニーを堪能すべく全て一口で頂きました。^^
YUZU(柚子キャラメル)
食べる前 | ホワイトチョコレートの香り |
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食べた瞬間 | 柚子ピールの香りと酸味 |
口の中で溶けた時 | 柚子の苦み→ホワイトチョコレートの甘味 |
後味 | 柚子の苦みが甘味を引き立てる |
一番印象的だったのが、柚子とチョコって意外に合うんだ~と感じました。
柚子ピールが口の中で広がった時の酸っぱさとそこからホワイトチョコの甘みが加わっていく過程が楽します。
徐々に柚子ピールが甘くなっていくのですが、でもいつまでも残る柚子の苦みが心地良いです。
Blood Orange(ブラッドオレンジキャラメル)
食べる前 | オレンジの香り |
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食べた瞬間 | ホワイトチョコレートの甘み |
口の中で溶けた時 | オレンジの香り→ホワイトチョコレートの甘み |
後味 | ダークチョコレートの苦み・カカオの香り |
柚子ほどではありませんが、チョコレートの甘みに間にほんのりオレンジに香りが漂います。でもほんとに微かなのでこのフレーバー表がなかったら気付いてなかった気がします。
ホワイトチョコレートベースではありますが、底に敷いているダークチョコレートのカカオの香りがしっかりしててオレンジの香りがそれに消されていく感じでした。
Banana(バナナキャラメル)
食べる前 | ホワイトチョコレートの香り |
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食べた瞬間 | 青いバナナの香り |
口の中で溶けた時 | キャラメルの香ばしさ→バナナの甘みとダークチョコレートの苦み |
後味 | カカオの香り |
思ったほどバナナバナナしていませんでしたね。
どちらかというと、キャラメルの存在が大きかったです。ほんのりバナナの香りがしてダークチョコレートに消されていくような味でした。
このショコラもフレーバー表がなかったらバナナの香りに気付いてなかった気がしますね。
Passion Fruits (パッションフルーツキャラメル)
食べる前 | ホワイトチョコレートの香り |
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食べた瞬間 | ホワイトチョコレートの甘み |
口の中で溶けた時 | パッションフルーツの香り→パッションフルーツの甘酸っぱさ→ダークチョコレートの苦み |
後味 | パッションフルーツの香りが長く残る |
店員さんが個人的にお好きだとおっしゃっていたのが、このパッションフルーツ。
噛んだ瞬間にパンチのある甘酸っぱいパッションフルーツのキャラメルが口の中に広がり、瑞々しいです。
マレーンの今回のショコラのテーマでもある”熱帯雨林”の力強さを感じるショコラだなぁと感じました。
個人的にパッションフルーツって酸っぱいイメージが先行してしまい、あまり好きではないのですが甘酸っぱさ程良くて口の中で、少しずつダークチョコレートと混じりあっていく過程はとても贅沢で1個のショコラにドラマを感じます。
Cassis (カシスキャラメル)
食べる前 | カカオとほのかベリーの香り |
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食べた瞬間 | カシスの香り |
口の中で溶けた時 | カシスの甘酢ぱさ |
後味 | ホワイトチョコレートの甘みがスッと消える |
このショコラは、長時間カシスが口いっぱいに広がりました。ホワイトチョコを感じるのは一瞬でその後はカシスが洪水のように押し寄せる感じ。(笑)
最後はそのカシスの洪水をダークチョコレートさっぱりとぬぐい取ってくれるような清々しい後味でした。
Raspberry (ラズベリーキャラメル)
食べる前 | ラズベリーの香り |
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食べた瞬間 | ホワイトチョコレートの甘み |
口の中で溶けた時 | ラズベリーの香りとホワイトチョコレートの甘み |
後味 | ダークチョコレートのカカオの香り |
カシスほどではありませんが、こちらもラズベリーフレバ―のキャラメルが口の中で広がり時折ホワイトチョコのまろやかな味わいが顔を出してミックスされていく感じ。
そして徐々にダークチョコレートの重厚な味わいに包まれて消え行きます。
全てのフレーバーを頂いたのですが、味わいながら頂くと確かに計算されて作られているなぁと実感することが出来ました。
「TOUCAN」はホワイトチョコがベースと聞いていましたが、それは果実の風味やテイストを最大限に引き出すためにホワイトチョコが使用されているんだと感じました。
というのもどのショコラも想像していたほど、ホワイトチョコはそこまで主張していなくて、イメージ的に果実の風味を閉じ込める為の蓋のような役割だったんですよね。
そして実際食べるとベースはホワイトチョコではなく、やっぱりダークチョコレートがベースであると実感します。
フルーツフレーバーとダークチョコレートが醸し出す深みのある後味は何とも言えない心地良さがあり、スッキリした後味と満足感を与えてくれます。
と同時に、カカオマス成分が排除されているホワイトチョコではここまでのの重厚な味わいを出す事が出来ないので、ホワイトチョコってあまり使われないんだと理解しました。
また、マレーンが計算してホワイトチョコを効果的に使用しているこもわかったショコラでした。すごく深い!!
どのショコラも味わい深かったですが、私はYuzu(柚子)が衝撃的でした。日本で馴染み深い柚子を複雑で深い味わいのショコラに仕上げられていたことに、マレーンのセンスを感じました!
サロンデュショコラ2021/京都の開催について
京都伊勢丹で開催中のサロンデュショコラの開催期間はこちら
開催期間:2021年1月20日(水)~2021年2月14日(日)
開催時間:午前10時~午後8時まで(最終日は6時まで)
開催場所:JR京都伊勢丹10階催事場
2月14日のバレンタインデーまで開催されているので、私ももう一回くらい行きたいなぁと思っています。^^
コロナ禍ということもあり、「サロンデュショコラ2021」が開催されている京都伊勢丹10階の催事会場まで人混みを避けて行きたいという方は、
少し階段を登る必要がありますが、伊勢丹外にある大階段のエスカレータと階段で10階まで行き、10階中央のある入口(画像参考)から入場すると、人混みも避けられて最短距離で「サロンデュショコラ」会場まで行けますよ。
サロンデュショコラ2021/京都の様子と混雑は?
私が行ったのは、開催3日後の金曜日の平日午後12時半頃だったのですが、めちゃくちゃ空いてました。
コロナの影響はあるかと思っていましたが、予想以上に少なくてちょっと居心地が悪かったですね・・^^‘
例年混雑する初日の様子を店員さんに聞いてみたのですが、初日も人出は少なめで仕事が終わってから立ち寄る方の方が多く、夕方以降の方が人が多いとおっしゃってました。
今年はコロナ禍ということもあり試食も無く、陽気な話声も無く静かな会場でした。
来年は盛り上がった会場で友人と一緒に来て楽しみたいと切に思いましたね。(;ω;)
そしてもっとたくさんのショコラを買いたい!とこちらも切に思ったので、来年に向けてサロショ積み立てをしよう!と決意しました。(笑)
ここまで読んで下さってありがとうございました。^^