こんにちはaricoです。
昔ながら桐たんすをご存知ですか?
桐たんすは、日本の風土に一番適したたんすで
日本では桐たんすが嫁入り道具として用いられてきました。
女の子が生まれると家の庭に桐の苗木を植え、
婚礼の頃にその桐でたんすを作って嫁ぎ先へ持たせるという話があります。
それを忠実に実践したかどうか定かではないのですが
私の実家には祖母の嫁入り道具の桐タンスが2つありました。
祖母が亡くなった後、母が引き取って押し入れの中で使っていたのですが、その古めかしい桐たんすが昔から好きで、私が結婚する時に譲ってもらいました。
この記事では
に関してまとめています。
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桐たんすをdiy/自分でリメイクする方法!~洗い編~
どうですか?この年季の入った桐たんす。引くくらい汚くないですか…^^‘
実家に合った時から既にこんな茶色い佇まいだったので本来の姿は知らないのですが、桐たんすって下記のように本来は白っぽいですよね。
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私の桐たんすも祖母が嫁ぐ際はこんな佇まいだったんだと思います。
ですが時は流れ祖母が結婚した年齢を23歳くらいだとすると、この桐たんすは作られてから100年以上経っていることになるんですよね。
結婚した当初は和室がある賃貸に住んでいたのでこんな桐たんすでもなんか良い感じに馴染んで、古めかしいその佇まいに違和感を感じることは無かったのですが
引っ越しをして和室がない現在の住まいに置いてみると、この古すぎる桐たんすが全く馴染まず寧ろ汚さが際立ち、なんだかお荷物な存在になってしまっていました。
そもそも味があって可愛いと思っていたこの茶色い変色は100年分の汚れなのかもよくわかっていませんでした。
調べたみたところ桐タンスが茶色くなるのは、桐タンスには「砥の粉仕上げ」が施してあり、年とともに表面の砥の粉が落ち、桐のあくが出て茶色に変色してしまうそうです。
※ 砥の粉とは
山で砥石を切り出した時に出る粉で木材の目止め(木材の表面の隙間を埋めて平滑にすること)や着色剤として利用されます
確かに我が家の桐たんすの表面には、もうそれはそれはボコボコで細かい溝が無数にあるんですよね。
このボコボコの溝に塗ってあった砥の粉が100年の間に少しずつ剥がれてしまったんですね・・(ナットク!)で、味だと思っていたこの茶色はアクということですね。(笑)
今の家に馴染まず、気に入らない佇まいの桐たんす。「処分」の2文字も過ったのですが、この茶色いアクを取ることが出来たらもう少し可愛くなるかな?と思い
思い切って洗ってみることにしました。
桐たんすを洗う / 洗い方は?
桐たんすをキレイに修理・再生させることを洗濯(洗たく、洗い)といいます。
桐たんすの洗い方をネットで調べたところ言葉通り、ホースで豪快に水をぶっかけてゴシゴシ洗われている動画をいくつか見つけることが出来ました。
また、桐たんすを修理されている安田屋家具店様のブログに洗い方が簡単にですが紹介されていました。
修理方法ですが、金具を全て取り外した後、お湯と亀の子たわしでたんすを洗います。お湯を使用するのは、桐たんすは防水のために表面に「蝋(ロウ)」が塗ってあるからです。水でははじいてしまうため、お湯で洗い落とすのです。
引用:http://yasudaya-kagu.com/archives/tag/桐たんす洗濯
我が家の小さい方の桐たんすならキッチンのシンクで洗うことが出来そうだったので、早速引き出しを一つ洗ってみました。
取り敢えず金具は外さずにぬるま湯をかけながら、亀の子たわしでゴシゴシ!
洗った引き出しをベランダで乾燥させて元に戻して色の変化を確認
洗った引き出しをベランダで乾燥させてから元に戻して色の変化を確認してみました。
どうですか!このちがい!!お湯で洗っただけなのですが劇的に変わりましたよね。
あまりにも簡単に100年分のアク洗い流されたので拍子に抜けしました。(笑)
桐たんすの洗いや修理を専門の業者に依頼したらその金額はうん十万はかかります。
そんな完璧な洗いや修理を求めなければ自宅で簡単に出来るということがわかりました。
こんなに簡単なら本体も引き出しも全部洗ってみようとテンションがあがり、今度はお風呂場で洗いました。
同じようにシャワーでぬるま湯をかけながら亀の子たわしでゴシゴシ。
↑ この色の違いわかりますか?(右が洗い済で左がまだ洗ってない箇所です)シャワーのお湯も一瞬で茶色く濁って流れていきます。
洗った後のお風呂場は茶色く染まることもなく、水で洗い流すだけで綺麗になりました。
桐たんす洗濯後の姿を見比べてみて下さい!
明るくナチュラルな桐たんすの生まれ変わりました!こんな色合いなら今の家でも馴染んでくれそう。普通に可愛い!(*‘ω‘ *)
ただ、お湯で洗って天日干ししたのでタンス自体が恐ろしいくらいカラッカラな状態になりました。
専門的な知識はありませんが、表面を保護するために何か塗る方が良いだろうと素人ながら心配になるくらいのカラカラ。
桐たんすの専門業者では、洗いのあとに表面をカンナで削って新しい木肌に整えて、欠けた部分などを補修したり、金具の錆びを取ったりして最後に砥の粉を塗るという工程になっています。(※ 砥の粉以外にも塗装の種類が選択できるようです。)
ここまで変貌した桐たんすを見ると、
・上段の引き戸を開き戸にしたら洋風になってもっと可愛くなるなぁ
・和テイストを消して西洋アンティークぽく出来たら最高だなぁ
とムクムクと欲望が溢れてきて、この桐たんすをDIYで本格的リメイクすることを決心しました。
リメイクの続きは今後の記事で複数に分けてご紹介していますので、気になる方はこちらからどうぞ ↓
ここまで読んで下さってありがとうございました。^^