こんにちは賃貸暮らし16年、原状回復できるdiyで賃貸暮らしを楽しんでいるaricoです。
可愛い戸建てのパントリーや玄関の収納スペースの入り口によく施されているアーチの垂れ壁。
あの形になにか機能があるわけではありませんが、柔らかい丸みを帯びたシルエットに女性なら魅力を感じますよね。(無条件にカワイイ!)
ちなみにですが家を建てる時にアーチ壁の施工を頼むと一か所につき、1万円以上はするようです。(思った程高くないかな??)
ですがアーチ状なのでクロスを貼るのが非常に難しく技術を要するようで、職人さんからすると負担でしかないそう…
そんな職人さんの負担でしかないアーチ壁がある賃貸物件なんてあるわけないですよね。そんなわけで、自己満足程度で良いからアーチ壁を作ってみたいと常々私も思っていたんです。
で、いつものように木で作ってどうやって壁に取り付けようか??と考えていたんですが、よくよく考えたら絶対に木で作る必要ないんじゃない?と気づきました。
しかも、原状回復出来るようにしておく必要があるので、ますます木で作るのは適していません。(退去時のゴミにもなるのでね…)
そこで「軽く」作ることを最優先に、そして木で作ったくらいに美しく、且つあまりお金を掛けずに作ることを意識して作ってみました。
この記事では
お金はそこまでかかっていませんが、その分面倒な作業も多いです…(悪しからず)
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賃貸OK!ほぼ100均で作るアーチ壁diy
私が作ったアーチ壁がこちら。
隅々まで見るともちろん粗は多々あるのですが、厚みもあり賃貸の壁にもそれなりに馴染んで、生活する分には違和感なく作れたんじゃないかと思っています!
木材で作ると退去時の処分も面倒なので、出来る限り100均で売ってる材料を利用して作りました。
もともと家にあった材料も使用しているので100均以外の材料も使用していますが、100均でも代用が可能なので、ぜひぜひ参考にして下さい。
賃貸OKアーチ壁diy/材料
アーチ壁に使った材料はこちら
・カラーボード(ダイソー)
・デスクパーテーション(ダイソー)
・板材・角材(ダイソー)
・PPシート(セリア)
・紙ヤスリ
・お好きな壁紙(私はホームセンターで購入)
・粘着テープ
・タコ糸
・両面テープ
・木工用ボンド
・ハッテミーペインタブル(100均の養生テープでもOK)
・3ピンミニフック(セリア)
・タッカー
・タイル目地補修用パテ(ダイソー)
・紙粘土(セリア)
ハッテミー・ペインタブルというのは「壁紙屋本舗」さんで扱ってる、貼ってはがせるペンキが塗れる白いシートのことで、ここでは養生テープのような使い方をしています。
賃貸OKアーチ壁diy/材料をカットする
アーチ壁の土台はダイソーのカラーボードを4枚使って作っています。
アーチの深さによってはカラーボード2枚で作れるのですが、我が家の廊下の幅で理想のアーチを実現するには4枚必要でした。(ちなみに2枚で作る方がだいぶ楽です…)
どうゆう事かと言うと…
ダイソーのカラーボードの長い方の辺は84㎝、我が家の廊下の幅は82㎝なので幅は足りるのです。
ですが、それだと下記の画像のような浅いアーチしか出来ないんですよね。(この時は青いカラーボードで実験しています。)
こんな浅いアーチでは全然可愛くないですよね…。
ということで、再びダイソーに行ってカラーボードを4枚を買い直した次第です。
アーチ壁の高さや図面は?
作ったアーチを図面にすると、このようになります。
実際は理想のアーチをフリーハンドで書いて高さを決めました。DIYというよりは、アーチの形をした箱を工作する感覚で作りました。
アーチ壁カラーボードを繋ぐ
ダイソーのカラーボードの長い辺同士を粘着テープでつなぎます。もし断面がよれてる場合は端をカッターで切り落として綺麗な断面にして出来るだけピッタリと繋ぎます。
同じものをもうひとつ作ります。
アーチ壁のアーチを描いてカット
繋いだカラーボードを2枚とも重ねてマステで固定して動かないようにします。
2本のペンをタコ糸で縛ります。
片方のペンを左手で持ってカラーボードの中央線の延長線上に固定して、丁度良い円弧が描けるポイントを探りながら、タコ糸を張って右手に持ったペンで円を描きます。
円弧が描けたら、カラーボードを重ねたままカッターでカットして行くのですが、ここで注意点があります。
紙をカッターで切る要領でカットすると、カーブしているので断面がえぐられてしまい、どうしても切り口が垂直な面になりません。垂直な面にならないと後々の作業に影響があります。
なのでカッターの刃を長く出して、垂直に切り込みを入れて少しずつ移動して行く感じでカットして行きます。 ↓ 動画を参考にこんな感じでカット(音キーキーうるさいです、ゴメンナサイ。)
賃貸OKアーチ壁diy/組み立てよう
アーチの土台になるカラーボードがカット出来たので組み立てていきます!
組み立てる前に、カットしたカラーボードの断面をヤスリ掛けして出来るだけ2枚のカラーボードが平らになるように整えます。(紙ヤスリはボンドで適当な木材に貼り付けて使用すると使いやすいです。)
さらにこの時点でカットしたカラーボードが、本当に廊下の幅に合っているのか?現物を同士を合わせて確認します。
若干、大きかったかったので幅をヤスリで微調整しました。
カラーボードを補強
アーチ型にカットしたカラーボードは厚みが5mmしかないので要所要所、木材で補強して行きます。
セリアで売ってる合板を細長くカットして木工用ボンドを付けます。
ボンドを付けた板を、カラーボードのつなぎ目を隠すように接着します。この時上部2㎝くらいは空けておきます。
さらに100均で買った木材を細長くカットして…(長さや幅は適当です。)
木工用ボンドを塗って、画像のように放射状に貼り付けて2枚それぞれ補強します。
木工用ボンドを塗って、画像のように放射状に貼り付けて2枚それぞれ補強します。
壁紙を貼る
補強したカラーボードを裏返して壁紙を貼って行きます。(こちらの壁紙は100均ではありません。)
本当は賃貸の壁で使われているものと同じ壁紙が欲しかったのですが、ネットでは売ってたのですが、早く作業を進めたくてホームセンターで妥協して購入してしまいました。(少し待ってもネットで買えば良かった…と、ちょっと後悔。)
私が使った壁紙は糊なしの壁紙だったので、木工用ボンドで貼って行きます。ボンドが塗っていない面があると壁紙が浮いてしまうので、隅々までしっかりと伸ばします。
ボンドを塗った面に壁紙をのせて、中央から外側に空気を抜いて貼り付けていき(壁紙用の地ベラがあると便利です)カラーボードの大きさより一回り大きくカットします。
カラーボードを裏返して壁紙を織り込んで行きます。アーチ部分は切り込みを入れて織り込みます。
アーチ壁の正面になるパーツがこれで完成です。
アーチ壁の厚みを作る
壁紙を貼って完成したアーチに厚みを持たせるために、ダイソーのデスクパーテーションを使います。
この素材、スチレンボードと言うのですが軽くて丈夫なんですよね!建築模型を作る時などにも使用されています。
もし大きいサイズがあれば、この素材でアーチ自体を作りたかったのですが、100均にはこのデスクパーテーションのサイズが限界だったんですよね。
なので、100均に拘らないという方は、大きいサイズのスチレンボードをホームセンターや画材屋さんで買って作ることをオススメします。
話を戻して…
ダイソーのデスクパーテーション(以降、スチレンボードと呼びます)を袋から出して、アーチの厚みとする幅14㎝にカットしたものを何本か取ります。
14㎝にカットしたスチレンボードをアーチの両端と画像の辺りに木工用ボンドで接着します。両端のスチレンボードの内側には角材を接着しています。
壁紙を貼ったもう片方のカラーボードを乗せてズレがないか確認します。確認するだけでまだ接着はしませんよ。
賃貸OKアーチ壁diy/壁に取り付け
アーチ壁のパーツが出来たので壁に取り付けて行くのですが、その前に取り付け場所に養生も兼ねて印を付けます。
壁に印を付ける
ここで使用してる画像左のものが、最初にご紹介したハッテミーペインタブル
「壁紙屋本舗」さんで扱ってる、貼ってはがせるペンキが塗れる白いシートを使っていますが養生テープでも代用できます。ただ、出来ればグリーンよりも白い養生テープが理想的です。
このようにアーチ壁を取り付ける場所に貼り付けるのですが、取り付ける位置よりもかなりオーバー気味に、はみ出るように貼り付けます。
アーチ壁を壁に固定する
印を付けたらいよいよアーチ壁のパーツを固定して行きます。
アーチ壁の箱型の方のパーツを壁に固定します。(養生テープがオーバー気味に出てることを確認。)固定はセリアで買った3ピンフックを使います。
3ピンフックは石膏ボードの壁に有効なフックで、硬貨を使って3つのピンを押し込んで固定します。
とても小さな穴しか開かないので賃貸には便利なアイテム。アーチ自体も軽く作っているので十分固定が可能です。
アーチの両側を3ピンフックで壁に固定したらこのような姿になります。ここで画像の点線の位置に幅14㎝のスチレンボードを接着剤、もしくは両面テープで固定します。
この位置にスチレンボードがあると壁に固定する際にめちゃくちゃ邪魔なんです。なので壁に固定してから足しています。
スチレンボードを足した後の画像がこちら。雑な仕事ですが見えなくなる場所なので気にしません!
アーチ壁を塞ぐ
完成形にグッと近づく作業!アーチを塞いでいきます。
アーチの両サイドのスチレンボードの断面には木工用ボンドを、放射状に接着したスチレンボードの断面には両面テープを貼り、壁紙を貼ったもう一方のアーチパーツを接着します。
正面のアーチが固定できました!(形になってくると嬉しい~)
ちなみに、アーチが終わる辺りのサイドのスチレンボードは干渉するのでカッターで適当に削っています。
アーチ壁のアールを塞ぐ
さぁ、いよいよ山場の工程!アーチのアールを塞いでいく作業です。
アーチを木で作る場合は、木のしなりを生かしてアールに沿わせて釘などで固定するのが一般的な作り方のようですが
もっと手軽なもので簡単に出来ないか?と、考えた末に私が思い付いたのがクリアファイルのような柔らかくハリがある素材を使うこと。
↑最終的にセリアで売ってたPPシートというものにたどり着きました。
このセリアのPPシートをアーチ厚みである14㎝にカットしてアールの長さ分繋いでから壁紙を木工用ボンドで貼ります。(※PPシートは裏側で粘着テープで繋いでます)
壁に固定したアーチ壁のアール部分に両面テープを沿わせて貼り付けます。
長く繋いだPPシートをアールに沿わせて端から接着して行きます。(作業中は一人では撮影出来ず…、詳細な工程画像が無くてスイマセン)
どうしても重力に負けて両面テープだけではうまく接着しない場所はタッカーで固定しました。(タッカーの跡は後から隠します。)
賃貸OKアーチ壁diy/補修して完成度をあげる
アーチ壁の取り付けは終了ですが、工作のようなアーチ壁なのでいたるところ隙間だらけ…
でもそれも想定内。
その点も見越して、養生テープをオーバー気味に貼り付けるようにしてたんです。みっともない隙間を埋めて完成度をあげて行きます。
アーチ壁のすき間を埋める
いたるところに出来た隙間はダイソーの補修パテで埋めて行きます。
両面テープとタッカーで固定したアール部分の隙間やタッカーの針をパテで埋めて隠します。
こちらはアーチの室内側
天井との境目にできた大きな隙間もパテで埋めていきます。養生テープを貼ってるのでパテが広がっても大丈夫!
パテを伸ばしてしっかり乾燥させてから、余分な養生テープ部分をカッターで切り取ります。
玄関に入って正面のアーチの天井に出来た隙間もパテを埋めて十分に乾燥したら、余分な養生テープを切り取ります。
そして、どうしても出来てしまうアーチの終わりと壁の段差は、100均の紙ねんでなんとな~く誤魔化します。
壁に紙粘土を付けて後から綺麗に剥がれるか?事前に実験したのですが、ある程度の大きさの粘土なら剥がれます。
ただ、わたしがやったように押し付けて伸ばすようなことをすると綺麗には剥がれません。ですが、爪でガリガリするとポロポロと落ちるので、なんとかなるかな…と思ってます。(笑)
アーチ壁の補修 Bfore/After
地道に行ってきた隙間の補修。
パテで埋めても再び隙間が出来たり、パテが完全に乾燥するまで触れないので最後の養生テープをカットして剥がすまで何日も要しました。
ですがその甲斐あって、隙間が無くなったことでかなり一体感が出ました
賃貸の壁紙とアーチ壁の壁紙が異なるのが残念過ぎるのですが、まぁそこまで目立たないので良しとします。
賃貸OKアーチ壁diy/完成
完成した我が家のアーチ壁、玄関からと室内側からの画像です。(突き当りのドアが残念な色なので何とかしたいわ…)
見る人が見たら呆れる出来栄えかもしれませんが、木を使わずに完成させることができたのが嬉しく思います。(補強には使ってますが…)
何の機能性もないアーチ壁ですが、陰影が綺麗ですよね。
玄関はもともと付いてた昭和なデザインの照明なので、ペンダントタイプのものに変えたいなぁと思っています。
退去する時はジャンプしてバコッ!と叩けば簡単に壊れると思います。(笑)
ただ、100均に拘って完成度を上げようとするとその分面倒な工程が多く、逆に技術が必要な気がしました。
なので、もう一か所アーチ壁にしたい場所があるのですが、そこはまた別の方法でやってみようと思っています。
アーチ壁を外した後、賃貸の壁は実際にどうなったのか?退去する際はまた追記させて頂こうと思います。
長々お付き合い頂きありがとうございました。^^